2021-01-30(土)
感染防護具の着脱について研修を行いました。
先日のトピックスで掲載した感染防護具セットを全てのヘルパーさんに配布し、着脱方法についての研修を終えました。
感染防護服の着脱という技術は本来、ヘルパーに必要なものではありませんでした。平常時であれば、そんな対応が必要な場合は訪問介護では対応できませんので入院しましょうで済んでいました。
しかし、今はもし感染が疑われたとしても直ぐに検査が受けられるのか、結果が出るのか、そして陽性だったとしても直ぐに入院できるのかわかりません。感染しているかもしれないというグレーな状態で自宅で過ごすという人は今後どんどん増えていくでしょう。そんな方々の支援を全て止めてしまったら、生活が成り立たないという場合も出てくると思います。
ヘルパーにしてみても、もしも訪問した時に利用者さんの体調が悪く、熱が出ていることが分かったら、それがコロナかどうかわからなくても不安になると思います。訪問介護は常に一人で現場対応をしなければなりません。そうした不測の事態に対して出来るだけ対処法を用意しておくことは大切だと思います。
先日テレビでどこかの医師が言っていました。
「未知のウィルスですから、認識に温度差があるのは当然なんです。みんな不安なんですよね。それを埋めるために大事なのは正しい知識だと思います。」
本当にその通りだなぁと思いました。
今回、防護服を準備し、その着脱についてヘルパーさんに研修を行いましたが、最初はそういったことをすると、逆にそうした危険な現場にも行かなくてはいけないというプレッシャーになってしまうのかなと心配しました。でも、実際やってみるとヘルパーの皆さんからは「安心した。」という声が聞かれました。
いざというときに、対処方法が分かっていれば対応が出来ると。さすが、みなさん長年ヘルパーとして働いているプロの方々。プロ意識が高いです。
今、必要とされているのは「知識」なんですよね。
正しい知識を得ることで不安を減らし、日々の仕事に前向きに取り組めるようになるのであれば、この研修やお金をかけて感染防護具を揃えたことはたとえそれらが実践で使われることが無かったとしても(ない方がいいんですけどね)それだけで価値があったと思います。
利用者さんのほうも、もし自分に熱が出たら、濃厚接触者になってしまったら、ヘルパーさんには来てもらえないのではという不安や、家にヘルパーさんを入れること自体に不安を感じている人たちにもこうした研修をしているということを説明することで少しでも安心してもらえるのではないかと思います。
出来ることから少しずつ。引き続き、いろいろ考えながら日々対策をしていこうと思います!