2021-04-26(月)
ヘルパーベリーちゃんのお仕事☆奮闘記!vol.28 利用者様の変化を見逃さないために
コロナ感染者数が日々増えていて、再び緊急事態宣言が出されてしまいました。毎日ニュースをみながら不安を抱えている方も多いと思います。
はやくワクチンが私たちの元に届くと良いのですね。
さて今回のテーマは利用者様の変化についてお話ししていきたいと思います。
私たちヘルパーは毎週利用者様のご自宅にお邪魔させていただいているので、少しでも様子が違った時はすぐに気がつくことができます。
歩行が不安定だったり元気がなかったりなど利用者様の様子を見て気がつくこともありますが、心の変化に気がつくのはやはりお話をしているときです。
私たちも日々の中で落ち込んでしまうこと、やる気が出ないことはもちろんありますよね。認知症の方は特にそれが顕著に現れることが多いと感じています。
私が支援させていただいている利用者様は、普段支援にとても前向きな方でした。一緒に掃除をしたり買い物をしたりするのが楽しい、と毎週お話しされていましたが、先日お邪魔した時には今日は何もする気がないから早めに帰ってほしい、とかなり元気がないご様子でした。
ご本人の意見を尊重することも大切なので、その日は無理に支援を行わず、しっかりとお話をさせていただきました。雑談なども交えながら話している中で、もう全てのことがどうでも良くなってしまった、死んでしまいたい、などお気持ちをストレートに話していただくことができ、気持ちを切り替えるためにはどうしたら良いのか、一緒に考えたりもしました。
その方は認知症初期の方で、自分が認知症だということを把握しておられます。だからこそ、これから自分がどうなってしまうのか、という不安が強いのかもしれません。
お話をするという事に徹し、ご自身の中にあった不安を少し人に話せたことにより最終的には笑顔も見られ、一緒にゴミを出す、という支援をすることはできましたがご家族の方にしてみたらもっと色々支援を進めて欲しい、という気持ちがあるかもしれません。
それでもご本人に意欲がなければ、無理矢理支援をするわけにもいきません。それをしてしまうことで、利用者様がヘルパーを拒否してしまう可能性が高くなってしまうからです。
お体の不調と違い、心の不調には気が付きにくいこともあると思います。それでも私たちは利用者様としっかりと向き合い、ストレスを溜めることなく支援にも前向きになっていただかなければなりません。
利用者様の心の状態にも敏感になりながら、良好な関係を築き、長く支援を続けていきたいと思っています。
では、次回のヘルパーべりーちゃん介護奮闘記⭐︎もお楽しみに!!