2022-04-04(月)
ヘルパーベリーちゃんのお仕事☆奮闘記!vol.69 妄想のお話
桜が満開になってきましたね!コロナが落ち着かないのでまだお花見かできるムードにはなりませんが、自転車移動している時に桜が見られるのはとても嬉しいです♡
さて今回は、妄想のお話をされる利用者様についてお話して行きたいと思います。認知症の方だったり、統合失調症など精神疾患を抱えていらっしゃる利用者様は、妄想のお話をされることがあります。認知症の方の場合、誰かに物を取られたり勝手に家の中に入ってこられたりなどの妄想を話すイメージがありますが、それだけではありません。
宇宙の話だったりお金を拾った話だったり、本当に色々なお話しが次から次へと出てくるのです!
ご家族の方から利用者様が妄想で色々な話をされるとイライラしてしまうと相談されることもありますが、私たちヘルパーの場合は利用者様のそんな妄想のお話もしっかり傾聴することが大切だと思います。
聞き手からしてみたら妄想の話でも、ご本人の中ではそれが事実です。誰かに聞いてもらいたい、誰かに話したいと言う気持ちを察してしっかりとお話を聞くことで、利用者様が安心できることもあります。だからこそ決して否定をせずに、しっかりと聞く姿勢で利用者様に接することが大切だと感じています。また、否定をしてしまう事でよりそのことに執着してしまい妄想の話から抜け出せなくなってしまい、かえって逆効果になってしまう事もあります。
妄想はご本人の中にある不安や心配な気持ちがそういう形で表れていることもあるのでそれは違うと否定せず、なぜそういう話が出てきたのかを聞きながら探っていく事も大切だと思います。
とは言え、ご家族は毎日のようにそういう話をされればまたかという気持ちになったり、つい否定したくなるのは当然の反応だと思います。第三者の方が冷静に聞けるという事もあるので、1日の間の少しの時間しか関わらないヘルパーだからこそ出来ることもあると思います。
利用者様とのコミュニケーションは、信頼関係を築くための大切な手段の一つです。例え妄想の話だったとしても、そこから利用者様の心理状態がわかることもあります。妄想だからと言って適当に聞いたり流したりせず、利用者様から出る言葉をしっかりと受け止めながら、支援をおこなっていきたいと思います。
では、次回のヘルパーベリーちゃん介護奮闘記⭐︎もお楽しみに!