2023-07-07(金)
ヘルパーベリーちゃんのお仕事☆奮闘記!Vol.120 ご利用者様が行方不明⁉
湿度や気温の高い日が続いています。この暑い時期に、認知症の利用者様が外出し行方がわからなくなってしまいました。
普段はほとんど外出されることがない方です。近くのコンビニや行きつけの床屋など、思い当たるところを探したのですがなかなか見つからず...歩行レベルからそこまで遠くにいけないだろうと思っていたのですが、認知症の方は時にすごい力を発揮されることもあります。
もしかしたらタクシーやバスで移動もできるのでは?ということもあり、近くにいないとなると捜索は困難です。
警察にも連絡をして情報共有させていただいたのですが、この時期長時間外にいるとなると危ないのは熱中症です。
その日もかなり暑かった為、もし迷って歩いていたり公園やベンチなどで数時間過ごしていたりとなれば、熱中症になるリスクはかなりあがります。
お金を持って出たのか、飲み物を買えるのかも微妙なラインの方なので、上司と一緒に1時間ほど捜索しました。
結局見つからずに後のことは警察にお任せすることになったのですがなんと夕方、お一人でタクシーで帰宅されたそうです!笑
ご自身の住所を覚えていたこと、また途中で飲み物を買った形跡があり、無事に熱中症にもならずに戻ってくることができました。
床屋に行こうとして迷ってしまい、結局どこに行かれていたのかは覚えていないとのことでした。
普段外出されない利用者様は、外に出た時にどの程度まで行うことができるのか、どこまで行けるのかなど、私達も把握しきれていないことがあると思います。
支援当初は外出して家に戻れるレベルだった方でも、認知症はどんどん進行していきますよね。
外出される際にスリッパやパジャマ姿であれば違和感を覚えて声をかけてもらえることがありますが、今回の利用者様はとてもおしゃれな方で外を1人で歩いていてもおそらく声をかけられることはないと思います。
床屋に行こうとして違う方向に行ってしまったということまでは分かりましたが、結局歩いてどこまで行ったのかはわからなかったので、今後も今のままの支援で良いのか、検討することも必要だと感じています。
今回のように一時行方がわからなくなってしまったとき、利用者様について必要な情報を持っていたのか、考えされるきっかけにもなりました。
認知症の方がいざ1人で外出した際、何がどこまででできるのか把握するのは難しいことですし、症状が進行するにつれて利用者様の状態はどんどんと変わっていきます。
常にその方の情報を他職種の方や他のヘルパーさんたちとも共有し、支援を行っていきたいと思います。
では、次回のヘルパーベリーちゃん介護奮闘記⭐︎もお楽しみに!