2024-03-28(木)
ヘルパーベリーちゃんのお仕事☆奮闘記!Vol.144 虐待についてのお話
安定しないお天気が続いていますね。
去年の今頃は桜が咲いていたのですが、今年はもう少し遅くなりそうです。
さて今回は虐待についてお話ししていきたいと思います。
虐待というと殴る蹴るなどを想像する方も多いと思いますが、それだけか虐待ではありません。
例えば認知症の方が迷子になってしまうのを防止するためにご本人では開けられないような鍵をかける、ベッドの周りをすべて柵で覆うということも虐待となってしまいます。
たとえ利用者様のことを考えて行った行為だとしても、当人の同意がない限り
身体拘束、つまりは虐待になってしまうということです。
私が訪問している認知症の利用者様は、最近外に出たいという願望が強くなってきてしまいました。かなり認知症が進んでいることもあり、1人で外に出てしまったら家がわからなくなってしまうのは確実です。
近くにご家族が住んでいますが、常に誰かがそばについていられるわけではないので、一時的に利用者様自身ではとることができない鍵をお庭から外に出る門につけることにしました。
本来であればGPSなどの活用を検討したりなどほかの手段を取るべきところです。ですが、その方は1週間後に施設入所が決まっているため、あくまでも一時的な措置として行いました。
実際に炎天下の中迷子になってしまったこともありますし、確実に家に帰って来れないとなると命に関わることもあるかもしれません。
このような場合にのみ、ご家族や他職種の職員と連携をとり、こういった対応をすることがあります。本来であればあまり望ましくないことかもしれませんが、命に関わることであれば仕方がないこともあるのではないかと思います。
認知症の方の一人暮らしはさまざまな危険が伴いますよね。
一人一人症状が違うので、これが正解だ!と言えるマニュアルもありません。
認知症の利用者様の暮らしを守っていくためにはどうしたら良いのか、これからも常に考えながら支援を行って行きたいと思っています。
では、次回のヘルパーベリーちゃん介護奮闘記⭐︎もお楽しみに!